「世界遺産をシカが喰う シカと森の生態学」について


■タイトル 世界遺産をシカが喰う シカと森の生態学
■著者名 湯本貴和・松田裕之 編
■発 行 文一総合出版
■定 価 2,520円(本体価格2,400円+消費税120円)

■主な内容
 増えすぎたシカが世界遺産の森を食べている!
 今、日本全国で野生のシカが増え、自然のバランスが崩れています。増えすぎたシカ  は草を食い尽くし、森の生態系を破壊してしまいます。それは、日本が世界に誇る世界遺産の森も例外ではありません。シカはなぜ増えるのか、どんな対策があるのか。
 知床、大台ヶ原、屋久島の例をもとに考えます。

■目 次
 はじめに シカと森の「今」をたしかめる/湯本貴和 (総合地球環境学研究所)

 第一部 日本のシカ問題とその背景
   第一章 自然保護公園におけるシカ問題 人とシカのかかわりの歴史を踏まえて
                  /常田邦彦(財団法人自然環境研究センター)

 第二部 北海道のシカ問題と管理の考え方
   第二章 エゾシカの個体群動態と管理/梶光一(北海道環境科学研究センター)
   第三章 シカはどう増える、なぜ増える/松田裕之(横浜国立大学)

 第三部 大台ヶ原の現状から「森と人のつながり」を考える
   第四章 大台大峯の山麓から/岩本泉治
   第五章 林床からササが消える 稚樹が消える/横田岳人(龍谷大学理工学部)
   第六章 シカによる適切な森づくり/日野輝明(森林総合研究所)ほか
   第七章 春日山原始林とニホンジカ 未来に地域固有の自然生態系を残すことができるか
                  /前迫ゆり(奈良佐保短期大学)

 第四部 市民参加による森林再生の試み−屋久島からの報告
   第八章 シカの増加と野生植物の絶滅リスク/矢原徹一(九州大学理学研究院)
   第九章 サル二万、シカ二万、ヒト二万 屋久島のシカと森の今
                  /手塚賢至ほか